朝日新聞社の報道によれば、国際テロ捜査に関連した情報がネット上に流出した事件で、流出経路を特定困難にするソフトウェアである「Tor」が使用されていたことを明らかにしました。
「Tor」とはどのような技術かというと、「Tor」のために構築された世界各国のProxyサーバを多段に経由して情報の通信を行うため、情報の発信元を特定しづらくさせる技術です。
当然、通信経路は暗号化されているので、通信内容はほとんどわかりません。
「Tor」にもいくつか問題点があり、完全な秘匿性があるわけではないようですが、かなり強固な秘匿性を持っていることには間違いありません。
このような匿名化の技術を用意周到に利用しているということは、コンピュータに詳しい方だったのでしょう。
「Tor」のように匿名で情報通信を行う技術というのは、情報規制が厳しい国や、言論の自由がない環境化などで、重要視されることがあります。
しかし、このような技術が、犯罪や治安を乱すことなどに利用されてしまうことは、非常に残念ですし、危険なことですね。
「Tor」は「BSD License」の元に、フリーウェアとして公開されているため、誰でも使用することができます。
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